2015年8月アーカイブ
台風15号の通過に伴い、桜島フェリーは、8月25日(火曜日)9時50分鹿児島港発、9時50分桜島港発の便から運航を再開いたします。
台風15号の接近により、桜島フェリーは、8月24日(月曜日)鹿児島港20時05分発、桜島港20時05分発の便を最後に運航を中止します。
避難勧告が解除されたので、午後から半日だけ夏休み(^^) 息子とフォレストアドベンチャーに行って来ました!
フォレストアドベンチャーとは、ワイヤーとハーネスで安全を確保した上で、木に登って、渡って、滑る、というアクティビティーです。安全を確保するといっても、100%安全というわけではありません。もっと安全になるように、階段をつけて、動かない丈夫な橋を作って、落ちないように高い柵を作ったら、全然楽しくありません。それでも100%安全はあり得ませんけどね(^_^;) グラグラ揺れたり、落ちそうになるから面白いんです!
火山の観光も同じだと思います。火山活動の状況を知り、安全を確保した上で、100%安全とは言えなくても、火山を間近に感じ、噴火を見て、楽しめる。桜島はそういう火山です、と周りから認められるようにしていきたいですね。
写真のような橋があったとして、ワイヤーとハーネスがなかったら、息子に「がんばって渡れ」なんて 絶対に言いません。安全が確保されたアクティビティーだからできるんです。この経験で息子は少しだけたくましくなったと思います。とても有意義な体験でした(^^)
火山の観光もたぶん同じです。安全に火山に近づけるのであれば、火山を間近に感じた体験は、きっとその人にとって貴重な経験になるはず! そんな体験を安全に提供できる地域にしていきたいですね(^^)
<桜島ミュージアム 理事長 福島大輔>
8月22日11時30分をもって、桜島の3地区(有村、古里、塩谷ヶ元)に出されていた避難勧告が解除され、避難準備情報に切り替わりました(^^)
噴火警戒レベルは4のままです。
(避難所の高齢者福祉センター東桜島に来ています。住民のみなさんと一緒に説明を聞かせて頂きました。)
桜島は現在も噴火警戒レベル4ということとで、依然としてどうなるか見当がつかない状況ですが、桜島オンラインショップは通常通り運営しております^^ 出荷を行う場所は避難地域ではないので、いつも通りの発送をしています。
桜島ビジターセンターや烏島展望所は観光できますが、桜島の商品を買いたいけど島内に来るにはちょっと。。。という方は、桜島オンラインショップにてどうぞ^^ つばき油や火山灰アイス、火山灰ねんど、ジオの恵みシリーズ、火山灰が練りこまれた陶芸、、、。
昔から桜島に人が住み続けるのは、豊かな自然とおいしい作物が採れたからではないのかな・・・そんな桜島の恵みが詰まったオンラインショップです。気になるかたはこちらから♪
桜島オンラインショップ
2021年3月より、桜島オンラインショップは「SAKURAJIMA TSUBAKI (桜島の椿油)」にリニューアルいたしました。桜島の特産・桜島の椿油をぜひご覧ください。
どのくらいの規模の噴火が予想されているの?と気になっている方へ(^^)
「桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっています。」と言われても、どれくらいの規模か想像できないので、不安になりますよね。
噴火の規模を予想することは非常に難しいですが、参考になる資料は欲しいです。
そこで、私の知人に頼んで次のような一覧表をつくってもらいました。
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今回一気に上昇したマグマ: 約200万m3
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昭和火口噴火で最大級(2013/8/18) 約7.5万m3
南岳山頂噴火で最大級(2012/7/24) 約14万m3
御嶽山2014噴火 約25万m3
桜島の昭和噴火 約2億m3
桜島の大正噴火 約20億m3
大正噴火以降、姶良カルデラにため込まれている量 約18億m3
今回、8月15日以降に急激に上昇したマグマを一気に全部噴出したら、いつもの噴火よりもずっと大きい噴火になることが想像できると思います。ただし、一気に噴出するかどうかわ分かりません。もしかしたら、少しずつ噴出するかもしれないし、このまま噴出しない可能性もあります。
この情報が皆様の想像力を働かせる参考資料になれば幸いです(^^)
今日の午前中は奈良からお越しのご家族を「火山博士と行く桜島ガイドツアー」でご案内しました(^^)
噴火警戒レベル4ですけどいいんですか?桜島ビジターセンター周辺しか案内できませんよ?と事前にお伝えしましたが、「ぜひお願いします!」とのことで実施しました。
(噴火警戒レベル4の状態で危険とされているのは火口から3km以内。ビジターセンターは約6kmの位置にあります。)
ビジターセンターや溶岩、海辺の生き物などを観察しながら丁寧に解説していたら、あっという間に3時間が経ちました~。私も楽しかったですし、お客様にもご満足頂けたようで良かったです(^^)
たまたま来ていたNHKから取材を受け、この様子が今夜のNHKで放送されます。
昨日、今日、桜島の中を回って色んな人と話をしてて、面白かったのは(面白いとか言ったら怒られるかな?)、「はやく噴火すればいいのに」とか「噴火しないで長引くのが困る」とか言う人が意外に多かったこと(^^)
被害のない程度の噴火をして、たまったマグマを出して、レベルが元に戻って、いつもの生活に戻りたい、と言うことだと思います。
他の火山だと「噴火すればいいのに」なんて言葉は出ないでしょうね。たぶん「噴火しないでほしい」だと思います。さすが桜島の住民!(と言っていいのかな?)
とはいえ、不安に思っている人も多かったです。詳しい情報がないことで不安になっているようでした。
なんで塩屋ヶ元が避難地域?と思っているアナタへ(^^)
塩屋ヶ元地区は火口から3km以上離れているのに避難勧告が出ています。3kmって言ってるのに、なんで?と思いませんでしたか?
噴石は、地形に関係なく飛んできますので、火口からの距離で考えれば良いです。
しかし、火砕流は、地形の影響を受けて低い方へ向かって流れて行きますので、単純に火口からの距離だけでは判断できません。火砕流のシミュレーション結果が公表されていれば良いのですが、なさそうなので、簡単な火砕流の予想経路を書いてみました。大きめの火砕流が発生した場合、3kmを越えて塩屋ヶ元まで到達することは十分に考えられます。
大きめの火砕流があった場合を想定して、塩屋ヶ元を避難対象地域としたようです。
※シミュレーション結果があれば一番いいんですけどね(^_^;)
<文責:桜島ミュージアム 理事長 福島大輔>
避難住民向け説明会で配布された資料がありますので、参考までにご覧ください。
内容は以下の通りです。
・噴火警戒レベル4引き上げの対応状況
・避難所解説状況
・避難状況
・広報状況
・その他、交通状況など
・一時帰宅に伴う対応状況
・山体膨張に関するデータ
・地震活動に関するデータ
Tourist facilities are closed since the eruption alert of Sakurajima has raised up to level 4.
Tourist facilities that are closed
- Arimura Lava Observatory
- Yunohira Observatory
- Sakurajima Island View Bus (Sightseeing Bus)
- Sakurajima Regular Sightseeing Bus (Sakurajima Nature Sightseeing Course)
- Rainbow Beach
- Saido Beach
- Parking area in front of Kurokami Buried Shrine Gate
*It will reopen when the safety is confirmed.
The ferries below are cancelled on Sun. Aug. 16.
- Yorimichi Cruise (depart at 11:05 from Kagoshima Port)
- Sakurajima Summer Night Cruise 2015(depart at 7:00 PM)
*Regular ferries are available.
*We will inform about the services after Mon. 17. Aug.
(2015/8/16,13:10)
There is a possibility that Sakurajima will have bigger sized eruption than usual.
Residents who live within 3km from the crater have evacuated and the tourist facilities such as Yunohira Observatory, Arimura Lava Observatory, Kurokami Buried Shrine Gate, and Sakurajima Island View Bus are unavailable.
We cannot recommend you to do sightseeing in Sakurajima under current situation, however the facilities near Sakurajima Port which is 6km away from crater (such as Sakurajima Visitor Center and Rest Stop) are still open.
For more information, please check the website of Kagoshima City that the link below.
English: http://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/shichoshitu/kokusai/kinkyu/english2.html
http://www.city.kagoshima.lg.jp/gaikokugo/english/index.html
中文(簡体字): http://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/shichoshitu/kokusai/kinkyu/kantaiji.html
http://www.city.kagoshima.lg.jp/gaikokugo/chinese_s/index.html
中文(繁体): http://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/shichoshitu/kokusai/kinkyu/hanntaiji.html
http://www.city.kagoshima.lg.jp/gaikokugo/chinese_t/index.html
한글 : http://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/shichoshitu/kokusai/kinkyu/kannkokugo.html
http://www.city.kagoshima.lg.jp/gaikokugo/korean/index.html
(2015年8月16日12:00)
8月16日午前6時半現在、観光施設で休館・閉鎖となっているのは、有村溶岩展望所、湯之平展望所、レインボービーチ、西道海水浴場、黒神埋没鳥居前駐車場です。また、桜島フェリーの「よりみちクルーズ船」と「観光納涼船」、鹿児島市交通局の桜島定期観光バスと、観光周遊バス「サクラジマアイランドビュー」も運休します。
レインボービーチ、西道海水浴場は、火口から5km以上離れているので、「ちょっと大げさでは?」と思ってしまいますが、陸上ではなく、海の中で遊んでいた場合、万が一の事態が発生した時に迅速な対応が取りにくいので、閉鎖となっているのだと思います。
現在、火口から3km以内が警戒をすべき地域になっています。
桜島の火山活動についてはこちらをご覧ください。
今日現在(2015年8月16日)、桜島の観光はお勧めできませんが、現在の桜島の状況を正しく理解した上で、桜島を観光することはできます。
もっと詳しく桜島の状況を知りたい方へ(^^)
「火口から3km以上は100%安全です」と思われたら困るな。。。という反省も込めて、桜島の状況をちょっと詳しく書きます。
今日の7:30頃から急激に膨張しはじめた桜島は、9:00頃にさらに急速に膨張しつづけ、10:30くらいから更に勢いを増し、これまでにないスピードで膨張していきました。また、有感地震が10:50くらいから14:50くらいまでの間に5回ほど発生しています。
この膨張のスピードと膨張量は、1985年からはじまった地盤変動(傾斜計・伸縮計)の観測の中で最大だそうです。また、有感地震が数回おこったり、火山性地震(A型地震)が群発したのも大変珍しく、これまでにない現象が続いています。
1955~1985年の間にも桜島は噴火していますが、この時期には地盤変動(傾斜計・伸縮計)の観測がされていないので、過去の実績と比べることが出来ません。どうなるか正直なところ「分からない」のです。
ただ、地盤変動からマグマの量を推定すると、最近の昭和火口の噴出量の1~2ヵ月分のマグマが蓄積されているようです。もし一気に噴出すれば、過去60年間に起こった桜島のどの噴火よりも大きい噴火をするかもしれません。ひょっとしたら、いつもと同じくらいか、ちょっと大きいくらいかもしれません(2012年7月24日とか2013年8月18日の噴火くらい)。
良く分からない(予測できない)ですが、過去60年間に起こった桜島のどの噴火よりも大きい噴火をするかもしれないと仮定して警戒すべき状況です。(ただし、現在の地盤変動からは大正噴火クラスの大噴火は想定しなくて良さそうですが、急激に状況が変化することはあり得ます。)
気象庁は「火口から3km以内を警戒」としていますが、噴火の規模を正確に予測することは大変難しいので、「火口から3km以上は100%安全です」とは言い切れないと思います。
とはいえ、これまでの地盤変動から推定される噴火の規模は、噴火口から3km以内に噴石と火砕流が到達する程度と考えられています。この範囲にある地域(有村、古里、塩屋ヶ元)の住民は全て避難が完了していますし、桜島の多くの地域は火口から4km以上離れています(3~4kmにあるのは東桜島、持木の2地域)。
桜島港や桜島ビジターセンターは火口から約6km離れています。
今(8月15日現在)、観光に来ることはお勧めできませんが、この状況を理解した上で納得して頂ければ、桜島に来ることは可能です(^^)
桜島フェリーは通常通り運航中ですし、桜島ビジターセンターも明日は開館予定です(^^)
一つの情報として参考にして頂ければ幸いです。
【おまけ】
ちなみに、現在(8月15日21:30頃)地盤変動の急激な膨張は落ち着きはじめ(それでも、いつもよりずっと早いスピードで膨張を続けていますが・・・)、地震も少なくなっています。でも、これで噴火しなくなったわけではありません。むしろマグマの通り道が完成して、噴火するためにマグマが上昇し始めたことを意味しているかもしれません。
引き続き警戒してください(^^)
桜島の情報はこちらにもあります。
<文責:桜島ミュージアム 理事長 福島大輔>
桜島はこれからどうなるの?と思っているあなたへ。
みなさん大正噴火クラスの大噴火が起こるんじゃないかって心配していると思いますが、それはなさそうです(^^)
気象庁の情報を見ると「3km以内は警戒するように」となっています。もし大噴火なら3kmとか言ってる場合じゃないですよね。
大噴火の場合は5~6kmは軽く被害が及びますので。
とはいえ、レベルが4に引き上げられたということは、いつもとちょっと違うわけです。
どうやらマグマが急激に上昇しているようで、これまで観測した中で一番大きな地殻変動のようです。有感地震も起こっていて、これまでになかった現象が続いています。
つまり、1955年から続いている噴火の中では最大規模の噴火が起こるかもしれないということです。1955年から現在までに経験したことのある一番大きな噴火か、それよりちょっと大きめかもしれません。
最大規模というと、とんでもないことが起こるような気がして怖いかも知れませんが、変動量から考えると、溶岩が流れて2つの集落が埋もれた昭和噴火(1946年)よりも規模は小さいようです。
1955年から現在までに経験したことのある噴火で大きいものは、いわゆる「ドカ灰」だったり、古里のホテルに噴石が落ちて穴があいたりした噴火です。
つまり、いつもよりちょっと大きめの噴火がおきて、噴石や火砕流が火口から3kmくらいまでは届くかもしれないので注意してくださいってことです。
どうしても心配な人は火口から4km以上離れておけば大丈夫だと思います。
火口からの距離を記した地図を添付しますので、参考にされてください。
また状況が変わったっり、新しいことが分かったら、お知らせしますね(^^)
<文責: 桜島ミュージアム理事長 福島大輔>
桜島の噴火警戒レベルが4に引き上げられました。
今のところ何も起こっていませんので、私たちは大丈夫です(^^)
桜島フェリーは通常通りに運航中。
今のことろ特に規制がかかっていませんので、通常通りの観光は可能です。ただし、火口から3km以内は十分注意する必要があります。
火口から4km離れていればまず問題ないと思います。
念のため気を付けた方が良い観光地は、有村溶岩展望所、黒神の埋没鳥居、古里温泉、湯之平展望所です。
火山活動が気になる方は、気象庁の情報をご覧ください。
桜島の活動状況
噴火警報・予報: 桜島
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