「椿のある暮らしを」 Vol.4

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こんにちは。

桜島ミュージアムです。

 

毎月お届けしている「椿のある暮らしを」の連載ブログ。

暮らしの中にそっと潤いを与えてくれる椿の魅力をお伝えします。

 

第4回目は、〈天文館まちの駅 ゆめりあ〉の武田清孝さんにお話を伺いました。

※以下桜島ミュージアム(桜)、武田さん(武)。

 

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ゆめりあ外観正面.jpgゆめりあ外観野菜たくさん③.jpg

(ゆめりあ正面)

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桜)こんにちは!いつもお世話になっております。早速ですが、天文館のアーケード内にある、「ゆめりあ」はどんなところでしょうか?

 

武)「ゆめりあ」は、鹿児島県内各地の「隠れた逸品」を探し、それらの手作り商品の良さをお客様にお伝えする役割をもっています。それぞれの地域には、昔から地元の人なら知っている「○○町の○○菓子店の○○がおいしい!」という商品があります。単なる土産物店ではないので、量産された大手企業の商品ではなく、県内各地の、その地域でしか知られていない商品を置いています。

「どうしてこの商品が誕生したのか」という商品が生まれた背景や歴史、文化などがしっかりしている商品は、お客様に喜んでいただけますし、なにより生産者の思いを伝えることができます。生産量が少なく自社店舗販売で手一杯だったり、販売価格が合わなかったりなどで、仕入れを断られることもありますが、様々な方のお力添えで置かせていただいている商品がほとんどです。

 

(桜)ゆめりあさんに置いてある商品は、天文館近辺では見慣れない商品が多いですよね。以前はこちらの店舗、かごしま市商工会のアンテナショップではなかったでしょうか?

 

(武)そうですね、以前はかごしま市商工会に勤めており、かごしま市商工アンテナショップの立ち上げからその後の運営まで関わっていました。ただ国の補助事業が終了した2016年に閉店することになりました。しかし、少しずつお客様に定着してきた部分もあったので、商工会を退職したうえでその跡をわたくしのほうで「天文館まちのえき ゆめりあ」という名称で引き継ぎ、リニューアルオープンしました。商品を発掘する際は、いまでも商工会時代の人脈を使って地元ならではの情報もいただいていますね。

ゆめりあ外観野菜がたくさん②.jpgゆめりあ野菜.jpg

(店頭には新鮮野菜がたくさん!)

ゆめりあ店内②.jpgゆめりあ店内⑤.jpg

(店内には所狭しとセレクトされた商品が並ぶ)

ゆめりあ商品②.jpgゆめりあ商品①.jpg

(伝統菓子のあくまきや、天然酵母のパンもある)

ゆめりあ商品③.jpg

(お弁当もあるので、電子レンジでも温めることができる)

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(桜)ゆめりあさんの商品の中でおすすめはありますか?店頭には新鮮野菜から加工食品、お菓子、工芸品、お弁当など本当に様々な商品が揃っていますよね。

 

(武)一押し商品は「最中(もなか)」です!最中は各地域の特産品や伝統文化など昔ながらの地域の様子を表す商品です。大隅半島にある垂水市(たるみずし)は、大正時代から生産が始まり、かつては地域別生産量が日本一になったこともある「キヌサヤ」を模った「キヌサヤ最中」があったり、薩摩川内市(さつませんだいし)の「がらっぱもなか」は、川内川のカッパ伝説から地域のシンボルであるカッパのカタチをしたユニークなものです。最中コレクションは、鹿児島の地元テレビ局MBCさんの番組で紹介された各地域の最中特集を見て、最中が大変面白いものだと思ったことがきっかけでした。「なぜこの最中ができたのか?」というヒアリングをお店の方にしながら商品を集めています。

 

(桜)たしかに、最中はオリジナルのカタチや、中に入っている餡が特産品の場合が多いですよね。ゆめりあさんの代名詞ともいえる「最中コレクション」は、たくさん種類があるので何個も買ってしまいます!

ゆめりあ商品もなか.jpg

(各地域のゆめりあ最中コレクション)

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(武)商品背景の強いものや、作り手の思いが強いもの、昔ながらの商品だけど新しくリニューアルして販売したい等ストーリー性のあるものは、「どうしてその商品が誕生したのか」という部分を販売する側としても伝えやすいので、お客様にもしっかり響くことからファンができ、購入されていきますよね。

 

(桜)では、桜島の椿油についてもお聞きしますね。ゆめりあさんでは桜島ミュージアムが販売している商品のほかにも、販売元の違う椿油を販売しています。椿油の商品全般的に、手に取るお客様はどのような方でしょうか?

 

(武)ゆめりあのお客様は年齢層が若干高めではありますが、椿油は若い方も手に取っていきます。実際に使用感を確かめて購入します。「椿は美容に良い」「女性に良い」というイメージなので、大半が女性の購入者です。私自身もそうですが、男性が付けるイメージがないので、男性の場合はギフトとして奥様や娘さん、お母さま、彼女等にプレゼントすると喜ばれます。美容に良い椿油を身近な女性につけてもらいたいですね。

 

(桜)女性はきっと、もらったらうれしいです!こちらにある椿油は桜島産のものだけですか?

 

(武)はい、いまのところ桜島産のものだけ置いてあります。話が少し変わりますが、桜島(鹿児島市)の椿は、鹿児島県の「地域資源活用促進法」に基づく地域産業資源に認定されています。これは行政が地域の特産品ですというお墨付きを与えてくれたことになります。ほかにも椿が認定されている地域は垂水市、三島村や甑島、十島村なども含まれます。鹿児島県では椿をいたるところで目にする機会があるのかもしれません。実は、椿を地域産業資源にという申請書を作成し県に提出したのは私です。当時、椿油の販売をしている桜島島内の方から相談を受けて申請することになったのですが、申請書に添付した資料は桜島ミュージアムさんから頂きました。きちんと桜島の椿が地域の特産品として根付いているということも知ることができましたし、生産量も日本で3番目だということも分かりました。

ゆめりあ椿商品①.jpgゆめりあ椿他.jpg

(桜島ミュージアムのつばき油)        (桜島島内の様々なつばき油)

 

(桜)武田さんが県に申請してくださったのですね!ありがとうございます。椿が鹿児島県の地域資源として認定されているのは嬉しいですね。椿油もストーリーのある商品だということでファンがついてくれると嬉しいです。武田さんが商工会時代に活動されたことが今につながっている気がします。

 

(武)ゆめりあに居ると、「近くまで来たから寄ってみたよ」という商工会時代の仲間が遊びに来ます。その中で、最近は講演を頼まれたり、新商品開発について相談されたりします。商工会で指導員として動き、現在は販売の現場で活動しているので、様々なネットワークで持ちつ持たれつ、ご縁をいただいていますね。

 

(桜)まさに、「まちの駅」の役割として、いろんな方がゆめりあを訪ねて常に賑わっている空間ですね。

 

(武)よく、道を聞かれることも多いです(笑)。店の作りもオープンなので、たくさんのお客様に鹿児島の地域のすばらしさをお伝えしたいですね。

 

桜)武田さん、本日はありがとうございました!どの店舗でも同じですが、ゆめりあさんのように生産者や販売元とお客様をつなぐ場所に置かせていただく商品は幸せだなぁと思います。今後もよろしくお願いいたします。

ありがとうございます!

ゆめりあ店内④.jpgゆめりあ店内①.jpg

(武田さんの高校時代の友人のアドバイスでデザインした店内。黒板のアレンジが面白い。)

武田さん.jpg

(武田さん)

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天文館まちの駅 ゆめりあにて販売している商品は

〇雑貨20ml

〇化粧用100ml 

〇ピュアプレミアム

〇桜島つばきハンドクリーム

〇桜島つばきネイルオイル

 

《天文館まちの駅 ゆめりあ》

〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町8-24 増田ビル1階  電話番号 099-226-8603

営業時間9:00~19:00(年中無休:お正月3が日を除く)

http://machinoekiyumeria.net/

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次回は、春のお祝いシーズンで賑わう「城山観光ホテル さつま逸品館」さんへお邪魔します。

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このページは、久木田が2018年4月 9日 14:23に書いたブログ記事です。

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