こんにちは。
桜島ミュージアムです。
先月から始まった、「椿のある暮らしを」の連載ブログ。
暮らしの中にそっと潤いを与えてくれる椿の魅力をお伝えしていきます。
第2回目は、NHK大河ドラマ「西郷どん!」でアツい、「鹿児島市維新ふるさと館」さんです。歴女でありながら館内にある〈維新ふるさとショップ〉のバイヤーも務める、森絵里子さんと原田裕実子さんのお二人にお話を伺いました。
※以下桜島ミュージアム(ミ)、森さん(森)、原田さん(原)。
ミ)こんにちは!いつもお世話になっております。ついに「西郷どん!」始まりましたね!初回はご覧になりましたか?鹿児島で撮影した場所も多く放送されていましたが、今後も期待が膨らみますね。つい先日、1階フロアがリニューアルされましたが、「鹿児島市維新ふるさと館」についてお聞かせください。
森)はい、ひとことでお伝えしますと「鹿児島の歴史が一目でわかる博物館」です。1階フロアが2018年1月11日にリニューアルオープンしたばかりで、薩摩独特の教育法「郷中教育」をテーマに最新鋭の映像技術を使った参加体験型のコーナーがあります。明治維新を支えた英雄たちの生活を、楽しく体感できます。また、館内で人気の「維新への道」は地下一階にあります。幕末から明治にかけての歴史の流れを、音や光、ロボットなど多彩な演出で解説するドラマです。このドラマを見るだけで、明治維新の流れが理解できるのでお勧めですよ。
原)ほかにも、明治維新に関わる展示物もたくさんあります。明治維新の流れは近代日本の歴史。歴史を学ぼうと、鹿児島市内の多くの小学校が社会科見学で、宮崎県の小学校も修学旅行でお見えになります。今年はNHKの大河ドラマもあるので、多くの観光客の方のお越しをお待ちしております。
西郷グッズや西郷にまつわる本もたくさんあります。
ミュージアムキャラクターアワード2017で全国1位に選ばれた維新ふるさと館のキャラクター。
ミ)今年は一層多くの方で賑わいそうですね。わくわくします!
さて、館内には「維新ふるさとショップ」というミュージアムショップがありますね。はじめはショップがなかったと思うのですが、、、。
森)「維新ふるさとショップ」は来館者数300万人を記念して2014年7月にオープンしました。まだショップができて3年ほどしかたっていません。薩摩焼、大島紬、薩摩切子など、本当にいい商品をそろえた《鹿児島セレクトショップ》です。現在は300~400アイテムほどありますよ。
桜島の椿油もございます。館長が「桜島の椿はいい!」ということで導入しました。なんでも奥様がお使いになっていることや、以前特産品として椿事業の活性化を試みたことがあって、思い入れがあったからだそうです。濡れた髪に数滴つけ、ドライヤーで乾かすととってもしっとりまとまります。べたつかず、さらっとしていますね。
原)「維新ふるさとショップ」では、ご年配の女性から、サラリーマンの男性まで様々な方がご購入していきます。パッケージの可愛さと受付の方から椿油の使用方法を聞いて、ご自分用や、プレゼント用でまとめて購入される方も少なくありません。椿油は、私が小学校5年生くらいの時にブームがあったような気がして、おばあちゃんが搾った椿油を学校に持ってきて配ってくれる友達がいたのを思い出しました。(笑)
それだけ、身近に椿油を搾っていたということでしょうか。
ミ)そうかもしれませんね。桜島だけではなく、鹿児島市内でも家や学校、集落の裏山にもよく生えていて、自家消費していたのでしょうね。ひょっとして、ほかにも鹿児島の歴史と椿に関わるエピソードって、何かご存知でしょうか?
森)ありますよ。維新ふるさと館の特別顧問が担当している、MBCラジオ「賢治先生のふるさと歴史館」という番組内で話していました。「偉人の後ろに賢母あり」というテーマの中で、当時12歳の島津斉彬が川崎大師へ遊びに出かけたときの話です。斉彬は正室の長男だったので、薩摩藩主になるということが決まっていて、薩摩という大藩の御曹司が遊びに出掛けた際の母親へのお土産はどんなに立派で高価なものだろうと、周囲は考えたようです。ところが、斉彬が選んだものは「椿の花」だったそうです。高価なものではなく、心もこもった椿の花一輪を見た母親は、たいそう喜び歌も詠んだそうです。斉彬公の優しい人柄と、そのような心を育てた母親のすばらしさ、そして椿の花の美しさが際立つエピソードだと思います。
ミ)いつの時代も椿の花を美しく感じることができるのは本当に素敵なことですね。日本で身近にあった椿のエピソードはもっとほかにもありそう、探してみます!本日は素敵なお話をありがとうございました。
森・原)ありがとうございました!
左)森絵里子さん、右)原田裕実子さん
鹿児島市維新ふるさと館さんにて販売している商品は
〇雑貨100ml
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次回は冬のイルミネーションが美しい、「ドルフィンポート薩摩工芸館&薩摩ギャラリー」へお邪魔します。
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