こんにちは!
今日は、イベント、大正溶岩トレッキングがありました。
講師に、鹿児島大学農学部准教授の舘野先生をおよびし、植生の遷移について解説を聞きながら歩くという趣旨。。
天気予報が雨50%でしたが、予定通り決行、、、、途中で雨が降ってきてしまいましたが、内容の濃いイベントとなりました。
月読神社を経て大正溶岩原入口へ向かいました。
途中月読神社では宮司さん(?なんと言えばよいのか分かりませんが・・)がいらっしゃったので、月読神社の解説を聞きました。
その後、大正溶岩原入口へ。
舘野先生の話では大正溶岩原もあと数百年すれば恐竜公園のような森になるとのこと。。。
大正溶岩が流れ出たあとは、植物は全て焼き尽くされていました。
その後、溶岩のくぼ地などに菌類や藻類が付着し、溶岩を溶かしていき、土壌の基礎となる部分を形成していきます。
藻類や菌類は有機酸というものを分泌し、岩石を溶かしてぼろぼろにしていくのだそうです。
その後、草本の種などが着生し、ススキ⇒クロマツ⇒照葉樹林となっていくのだそうです。(ざっくりと話すと・・・ですが)
特に大正溶岩原(桜島では)他の遷移と違い、灰が降ってくるため、灰が降らない地域よりも植生の回復は早いほうだということでした。
(土壌が形成されやすいため)
その後、引ノ平川の合流点へ到着です。
そこでは大正溶岩原を見渡せました。
そこで気になるのは、やはり松枯れです。
マツノマダラカミキリのおなかの中のマツノザイセンチュウというセンチュウが松枯れの原因ということでした。
薬剤散布や木に注射をするなどの対策があるそうですが、桜島の中の広いクロマツ林全体を松枯れ対策するということは難しいようです
チェーンソーで枯れた松を切り倒して、整備はしているものの、追いつかないのが現状とのことでした。
烏島展望所あたりで雨が本降りになって来ました。
本来のルートはなぎさ遊歩道を帰る予定でしたが、直接フェリー乗り場へ帰ることになりました。
途中、鹿児島大学の演習林の看板がありました。
通常の遷移であれば、
草本⇒クロマツ⇒照葉樹林
というふうに進むのだそうですが、
桜島に限っては、クロマツが松枯れの影響で、遷移が後退しているケースとなるそうです。
しかし、いずれは照葉樹林の森となるため、クロマツが松枯れで大きく育たないうちに、照葉樹林のシイやタブが大きくなって遷移は進行するのかもしれないとのことでした。しかし、時間が経たないとどうなるか分からないなぁということが結論でした。。
これまでに、遷移を視点としたイベントを開催したことがなかったため、今回は基調な体験ができたと思います。
舘野先生、参加された皆様、どうもありがとうございました!
雨にぬれたので皆様お風邪など召されないようにしてくださいね
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