10月31日日曜日、雨が降りそうな曇り空の下、
桜島ミュージアム初のローカルバス企画、
「ローカルバス桜島一周の旅」が行われました。
今回の大まかなルートは
桜島港→古里温泉→有村展望所→垂水海潟→桜島口・黒神口
→東白浜にて解散→それぞれ桜島港、です。
まずは古里温泉を目指し、ふるさと観光ホテルに立ち寄りました。
ここではこのホテルにしかないお菓子「しまでこん」を食べ、
源泉を試飲しました。お昼まで時間があるので、エネルギーチャージです。
古里には林芙美子の文学碑もあるので散策したかったのですが、
バスの時間まであまりなかったので説明のみとなりました。
次は有村展望所へ。バスは途中国道をはずれ、有村の集落(旧道)を走ります。
ここを通るのはバスか地元の方ぐらいでしょうか。
この時間はあいにく雲がかかっていて、山頂や火口、
遠くに見えるはずの開聞岳が見えず、ちょっと残念…。
展望所では時間があったので、東屋で桜島の歴史などを
パネルを使って説明しました。ある参加者の方は、
「鹿児島に住んでいても、来なければ知らないことが
たくさんあるんですね」とおっしゃっていました。
少しでも桜島を知って、魅力を感じていただけたかなと思います。
次に向かうのは垂水の海潟。
バスは垂水方面の交差点を一度過ぎて、
その先にある桜島口というバス停で転回して垂水方面へ向かいます。
なのでバス停は片方向にしかありません。
みなさん、最初は「あれ、垂水へは行かないの?」と
不思議そうな顔をされていました。
海潟では、なぎさ荘跡(平成天皇・皇后両陛下が皇太子時代に
太陽国体で来鹿された際に宿泊されたホテル)、
桜島焼亡塔(安永の大噴火で亡くなられた方の慰霊塔)を見学し、やっとお昼です。
お昼は垂水漁協内にある、桜勘食堂にて。
ここで人気なのは、垂水産カンパチ「海の桜勘(おうかん)」を使った
「カンパチ漬け丼」です。その他刺身定食などカンパチづくしです。
みなさん、おいしく召し上がっていました。
その後は、直営販売所で買い物を楽しみ、バス停までの間を
ゆっくり散策しながら移動。海潟から見える無人島「江ノ島」のこと、
国鉄大隅線跡、映画「ホタル」ロケ地のことなどの話をしながら、
バスを待ちました。ちょうど桜島が噴火し、なんと灰が垂水方面に
残りは桜島口から徒歩で黒神口へ移動(徒歩わずか)。
今度は市営バスに乗り換えて、北側を回ります。
北側の黒神口から東白浜という区間は、なんと1日4本のみ。
逃すと大変なことになります。
ここからは黒神埋没鳥居前を通り、
昭和溶岩地帯、昭和火口の見えるポイント、
溶岩で自然にできた湾を港にしている園山港、などなど、
絶景ポイントがたくさんあります。
運転手さんもポイントはゆっくり走ってくれ、
案内をしてくれました。粋なはからい!
この路線バスが面白いのは、東白浜に一度着いてから、
古河良(ふくら)という集落に行ってバス停を折り返し、
また東白浜へという路線なのです。
その間、かなり狭い住宅の道を走り、桜島では唯一ともいえる
トンネル(知ってますか?)を通ります。
みなさんの歓声が一番あがった区間だったと思います。
そして最終地点、東白浜へ。
一度解散し、希望の方には石畳の道、温泉など案内する予定でしたが、
さすがに皆さん疲れたようで、このまま港へ向かいました。
桜島を走っている路線バスは、一周まるまる走っているわけではなく、
市営バスと大隅交通があり、区間が区切られていて、かつ、接続が非常に難しいのです。
それをなんとかうまく組み合わせて、今回ツアーを行ってみました。
反省点、良かった点を踏まえ、来年2月に、
また一周の旅を行う予定です。気軽な半周の旅も予定しています。
今回参加された皆様、ありがとうございました
企画・ガイドのN氏、お疲れさまでした
コメントする